「ヘルパーの来訪を負担に感じる」

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「ヘルパーの来訪を負担に感じる」

物忘れも、得意分野で生き生きとしたが・・・

Cさんは足腰が弱くなってはきましたが、料理や家事を自分のペースで家事をして過ごされていました。ある日の夕方、隣県に住む娘さんが訪問すると、Cさんが掃除機やハタキ、雑巾を床に広げ座り込んでいたそうです。

びっくりした娘さんが話しかけると、「次に何をしようかわからなくなってしまった」と途方のない顔をしていたそうです。

頻繁には来ることの出来ない娘さんは慌てて、今まではCさんも娘さんも介護の手はまだ不要と思っていましたが訪問ヘルパーに来てもうらうようにしました。

実は最近になって、Cさんが娘さんに電話をすることが増えていたそうです。電話の用件は、たわいのない話ですぐ終わっていたようですが。

ヘルパーが訪問するようになり、以前Cさんはホテルのメイドとして働いていたこともあり、掃除の仕方を教えるのがとても好きでした。ヘルパーに、ハタキの使い方、掃除機のかけ方を教えているCさんはいつにも増して生き生きしているように見えました。ヘルパーはCさんの得意なことをどんどん教えてもらい、Cさんとの会話も弾みました。

[介護士の体験談]介護士も試行錯誤する

一時期、Cさんのペースで会話を楽しんだり無理のない範囲で家事援助をしていましたが、Cさんは娘さんに相談したそうです。人に家に入られるのは疲れる、今まで一人で生活してきたので他人が毎週のように家に来たり話をするのが疲れてしまう、今日はヘルパーが来る日だろ思うと気構えてしまうとのことでした。

Cさんは訪問ヘルパーもキャンセルすることが増え、引きこもりがちになってしまったそうです。

認知症の人と接するときは、本人のペースにまかせ無理強いしないよう心がけてみたものの、難しいケースもあります。その人が慣れている介護者を派遣することもあれば、日によって介護者を変えてみます。

気落ちしがちな認知症の人には試行錯誤して接してみますが、今まで自分一人で身の回りをやってきたことがうまくいかなくなり不安な気持ちの時のケアは、なかなか他人を受け付けるのは難しい面があります。