周辺症状(BPSD)について

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周辺症状(BPSD)について

周辺症状(BPSD)とは

周辺症状(BPSD)とは、Behavioral and Psychological Symptoms of Dementiaの略です。周辺症状は、中核症状から二次的に起こる症状と言われています。中核症状には以下のようなものがあります。

記憶障害
覚えていたはずの記憶が失われる、さっきしたことを忘れる
見当識障害
時間・季節・場所等の感覚が分からなくなる、道順などが分からなくなる
理解・判断力の低下
考えるスピードが遅くなる、いつもと違うことがおこると混乱する

認知症の症状が軽度から中等度に進行すると周辺症状が出現することが多くありますが、症状の現れ方は多種多様にあり、かならず症状が出てくるというわけではありません。

周辺症状症例「不安」

Aさんは人の世話になることや迷惑をかけることをとても嫌がる方でした。若いころから定年まで仕事をこなし自分でやってきたという自信があったのです。

入所しているホームでも、配膳や洋服たたみの手伝いを、自分の役割・出来る事と自負して率先して行ってくれていましたが、どこに置くのかわからない・徐々に手元が鈍くなりちょっとした失敗をすることがあり、「○○さんの方が早く片付けられる。私がやると下手だし時間がかかってしまう。」とイライラし嘆いていました。職員が2人きりで居室で話をしても、「ここにいても何の役にも立てない。情けない。」と気落ちした様子が見られるようになりました。

何も出来なくなった自分自身のことを情けないと感じ、病気に対する不安感もあり、ストレスやもどかしさが心身状態に悪影響を出てしまったようです。本人の出来ることやしたいことを支援するにはどのようにすればよいか、検討が必要です。

周辺症状症例「徘徊」

在宅訪問サービス受けているBさんは、同居している家族が日中は不在になる為ヘルパーが訪問しています。落ち着かなくなると徘徊することがあり、「家に帰ります。」「出かけてきます。」と言い歩き回ります。一人で外に出て家に帰ってこれなくなってしまったこともあり交番や近所の人に見つけられることもしばしばありました。

ヘルパーが訪問した時は一緒に散歩をし、気分転換を促し部屋を出るときは施錠をしていました。同居する家族がトイレに行っている間や、ヘルパーが記録を書いている時、些細な瞬間を見つけフラッと外に出ようとしていましたが、徐々に歩き続けると膝が曲がらなくなり足も上がらず、筋力の低下が見られ転倒の危険が出てきました。

やがて足の痛みを認めることや認識もできない状態になり、行動を繰り返してしまうようになりました。Bさんの欲求を少しでも満たし、事故やケガのないようにケアしていかなければいけません。

【周辺症状の参考サイト】

認知症の症状:周辺症状