認知症の進行を遅らせる方法

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認知症の進行を遅らせる方法

認知症の治療

一般には、認知症の治療は薬物による投薬治療とリハビリテーションが主になります。認知症を根本的に治すことは難しいといわれていますが、脳の機能低下を抑えて認知症の進行を遅らせることが出来るといわれます。認知症にもいろいろな型がありますので、その薬が効果的な型とそうではない型があるということです。

軽度認知症の人には、リハビリの目的は運動機能改善を目的とした一般的なリハビリではなく、だんだん自分が今までの自分ではなくなっていく不安や焦燥感を感じている心のケアもリハビリの大きな目的です。

自分でできるということが自信へつながる、他の人と関わること、それらをリハビリに組み合わせることが認知症の進行をおくらせることに結びついていきます。

  • 笑顔で和やかな雰囲気
  • 単純な作業で、慣れ親しんものを取り入れる
  • グループワークや会話を楽しむ場を作る
  • 時間に余裕を持って取り組む
  • 無理をしない

これはリハビリだけではなくて、日常の生活の中でも言えますね。

良かれと思っても、無理強いをしない

本人が嫌がる作業を無理強いしても(それがいいと思っても)、不快な思いをされますよね。本人が、例えば文を書くことや絵を描くのがお好きなら進めて取り組んでもいいかもしれませんが、不得意なことを強要してはかたくなになってしまいます。

そして、以前は得意としたことでも認知症による意欲低下で、やる気がわかない、うまくいかず余計気落ちしてしまうなんてこともあるのです。できなくて、イライラしたり混乱を招くようなら、無理せず気分転換してください。他の作業に移る、アドバイスや時間をおくこともいいでしょう。

認知症と心の安定

リハビリにも関連しますが、焦りや不安は決して認知症にいい影響を与えません。生活の中での、家族との関係や医療・介護関連のスタッフとの関係、生活全てが認知症の人の心に反映します。

軽度認知症の人は、目新しいことや若いころのような忙しくて充足している日々をもとめているのではなく、安定した人間関係や、周囲の人との無理のない協調感、落ち着いた生活(つまり心の安定)がほしいのかも知れません。環境が、認知症の進行具合にあらわれることもあります。

軽度認知症と診断されて家族がデイトレやリハビリを勧め通ったけれど、しだいに口数が少なくなっていき家を出るのさえ嫌になってしまったというようなケースもありました。環境の変化が負担になったこともあるでしょう。家族が良かれと思っていることでも、認知症の人には負担になってしまうことも多いにあるのです。

無駄と決め付けずに、本人との会話を続けて下さい

家族の人も本人との会話や、ご家族との談話の時間を大切にされて、本人が穏やかな気持ちで日々過ごすことができるよう環境を作ってください。

ご家族が認知症になり、話をしても伝わらないだろうな・・・どうせ忘れているじゃないか・・・と、どこかで決め付けてしまい会話が減っていく家族と、普段の会話を大切にしている家族では、認知症発症時期がほぼ同時でもまったく本人の認知症進行状態が違うということもありました。

認知症になった方のご家族中には、「何を話していいかわからない」という方もいますが、話しかけることが大事なのです。会話は、単語と単語を並べ文章をつくることで、脳への刺激にもなりますし、人と人の心を通わせる手段です。家族の方も、毎日のことですから無理せず過ごされてくださいね。