軽度認知障害(mci)とは何か

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軽度認知障害(mci)とは何か

軽度認知障害(MCI)

耳にしたことがあまりないかもしれませんが、認知症のとても軽い状態で明らかな認知症と判断できない状態のことを軽度認知障害(MCI)と称します。次のような特徴があります。

  • 「物忘れ」の自覚症状がある
  • 認知機能(記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などの知的な能力)の低下
  • 記憶機能の低下
  • ほぼ支障なく日常生活が送れる
  • テストや検査を受けても、認知症ではない

つまり、認知症ではないが健常者でもないということです。

軽度認知障害は認知症の予備軍、グレーゾーンというような表現をされますが、必ず認知症に進行するものでもなく治療や処置によっては維持、または早期発見することによって治療対象となりうるのです。それは医学的にも調査が進み、軽度認知障害の診断を受けたからといって認知症になると断定されることではありません。

軽度認知障害人口は要介護度認定を受けている高齢者より多く、今後認知症人口と同様に増加する傾向が、厚生労働省の調べで言われています。

軽度認知障害(MCI)の診断をうけたら

軽度認知障害(MCI)では、本人や家族が認知症ではないか?と心配して受診するケースが多いようです。CTやMRI、脳ドックで発見されることもあり定期健診のつもりで人間ドックを受け診断を受けることもあるようです。軽度認知障害の診断を受けるとまず次のようなことが一般的には行われます。

  • 軽度認知障害(MCI)の説明
  • 認知症の予防対策の指導・治療
  • 薬を使わない治療の紹介

認知症予備軍・グレーゾーンの対象ですから、先にどう進行するかはまだわかりませんが、適切な予防対策や早期治療はその後の認知症発症を遅らせることもあり、認知症へ移行への影響もある、という研究報告もあります。

認知症へ移行する段階

認知症への移行への段階ですが、軽度認知障害という診断にショックを受けてうつ病やふせってしまうことが少なくありません。軽度認知障害の診断を受けて注意しなくてはならないのが、悲観的な思いから心的な要因が引き金となり認知症を本当に発症してしまうことがあるということです。

軽度認知障害は認知症とは診断されないが、認知機能は低下しているという事実を説明すると共に、その事実を本人や家族がどう受け止めるかをしっかりサポートしなくてはなりません。

認知症ではないが医学的な予防や治療、それと同様に本人や家族への心のケアが今後を左右するといえます。軽度認知障害について、専門医の説明をしっかり受けること、日常生活における家族の対応が治療と同じくらい需要な役割を持っています。