認知症の段階
認知症の段階
認知症の段階は、(一般的には)初期・中期・後期に分類されますが、「認知症の段階」というのは「認知症の進行レベル」を指します。軽度・中等度・重度というように進行レベルをわかりやすく表現することもあります。
段階ごとの特徴
軽度

自身でも認知機能低下の自覚症状を感じることがあり、「認知症ではないか?」と自問する時期ともいえます。家族や身近な人も、記憶力や集中力の変化(低下)を感じ始めますが、非常に軽度だと明白には判断できないこともあります。気落ちすることや引っ込み思案のように精神状態の変化が現れることもあります。
- ぽっかり度忘れしたように感じる
- めがねをどこに置いたか忘れてしまった
- 新しいことが覚えられなくなる
- 新聞を読んでも(内容)を覚えていない、新しく知り合った人を覚えられない
中等度

記憶や判断力が明らかに低下し、行動面でも見守りや介入の必要性が増します。日常生活に支障をきたすような障害が深刻化していきます。
- 知識の低下
- 支払いや買い物の計算(管理)が困難になってしまった
- 場所・日時の認識ができなくなる
- 出かけたが自宅(帰り道)がわからなくなってしまった
重度

記憶障害が進行していきます。 性格に変化が見られることもあり、会話が困難になる・行動から目が離せない。身体能力が著しく低下し日常生活に大幅な手助けが必要となっていきます。
- 身体能力の低下
- 食事・排泄・着替え・入浴が自身で行うことが困難
- 記憶障害の進行
- 最近の経験や出来事,自身がいる周囲の環境について認識がほぼできない
自立と介助の狭間のような状態

食事は自立してできるが服薬は介助が必要、といったような自立と介助の狭間のようなことが、ご相談者様のご主人のように「軽度認知症」と診断された方に特に多くあります。
これはできるけどこれはできない、というように、一部の出来ないことで判断できることではありません。軽度と言われていても認知症は多様な症例があります。認知症の発症から比較的日が浅い、ということで接し方も戸惑うことがあるかと思いますが、日々の会話を大切にする・ご主人の生活習慣(新聞を読む・植木の手入れ・散歩・・・等)を大事にされて生活に潤いを保てると良いと思います。
【認知症の段階の参考サイト】